線が魅力的な二人の潜在的能力

体の使い方は異なりますが、二人とも全身をすべて使い線を引きます。
表現をするのに全身が使えるというのはすごく有利になります。
ただ、誰かをお手本にし過ぎると無理な体の使い方をし、変な癖がついてしまいます。
なぜなら、この二人を例にあげると、体格が違う。体つきも違う。手の長さ、手のひらの大きさが違う。
体力も違う。おまけに女性と男性ということで性別の違い、筋肉、骨格が違い、等々。

日常生活がまず違うのに、誰かからある特定の身体の使い方を押し付けられる。または、特定の人の影響を受け過ぎてそれだけが正しいと思い込むことは大変なことです。

絵をこれから習おうと思っている人へ。
まず、自分が焦ってしまって、いきなりインスタントな技法を求めないこと。
逆に、先生が焦ってしまって、習おうとしている人の潜在的な力を引き出す前に、特定のやり方を教え込むことに対し疑問を持つこと。

もちろん、基本はありますので、これから習おうとしている人の特徴を必死に見つめ、その人にあった基本を順に教えてくれる先生を探してみたらいいと思います。
自分が教えている立場でこんなことを書くのは変な気がしますが…。
これは大切なことだと思いますし、出来なかったなあと思った日は自己嫌悪になってしまいます。