不自由

シャープペンで描いています。常に均一な太さの針を使うことが出来ますが筆圧やシャープペンを持つ角度によって針は折れるし、常に整った線を集めて面や動き塊を表現しないといけません。ごまかしが効かないというか、不自由な中で新たな発見を見つけ吸収する作業です。
技法を身につけるにあたり、不自由を加すやり方のひとつ。
適切な不自由の選び方は大切です。あくまで適切に。でないとわがままな不自由と身勝手な自由が身に付いてしまうかもしれません…。

彼はこれができます。
じゃあこれを発展させて何かを…!となると、脳みその別の部分を使うしかなくなります。どう発展させるかは本人の自由ですが、これの可能性や美しさを自分で探して発想のきっかけを掴むまでは不自由さを感じるかもしれません。
幸いここはアトリエ。ヒントは周りにたくさんある。それに気付いて日々過ごすと生活の中にヒントが転がっている。
そしたらこれが出来ることは自由を感じるきっかけにつながっていく。自由を得るコツみたいなものを掴めたらたくましい宝になるような気がする。