追いつめる。

「さすがに手が痛い」と彼がいいまいた。
そうだろうなぁと思います。
手どころか、全身が痛いし疲労感が体に乗っかって大変なはずです。
3mの大作を一気に制作している彼は今自分の持てる力の全てを出そうとしています。
すごくエネルギーが必要で、体も頭も全てを全力で回転させる状態まで自らを追いつめる。
常にこれを行っていたら、人は壊れると思います。また、作品自体の進化も薄れてくると思います。
これを、行う意味は自分の確認です。どこまで出来るのか?自分の感覚はどこまで研ぎすまされてくるのか?
この大仕事を成し遂げた後は、エネルギーを蓄えながら触手を伸ばし、新たな試みを試していくことだと思います。
そして、いざという時また、自分を追いつめる。
その時はこれまで以上のエネルギーが必ずだせるようになっていると思います。

新たなステップと充実感を味わうために、これを行うことは大切なことだと思います。
逆に時々体感しないと、いざという時に力が出しにくくなり、充実感にたどり着くまでのめんどくささに潰されてしまします。